二重の瀧について
大山川の源流を成し、大自然の巨岩が二股に分かれ、上段の断崖(はけ)より突如として湧水し水場(やつぼ)を形成、二段の岩壁に流れ出ずる所より二重の瀧と言われております。神聖にして清浄なる所から浄めの瀧とも呼ばれ、修験者の禊の行場でありました。
また、江戸時代には、新年早々大工、鳶、左官等の代表者が数日間下社に篭り二重の瀧に打たれ、心身を浄めてその年の賃金を決議したといわれています。
二重社について
二重社は阿夫利神社の摂社で、高龗神が奉祀されております。
御祭神は殖産、灌漑、雨乞いの守護神で、霊験のあらたかさは、よく知られている所であります。特に万物の生命の根源である 「水」 をつかさどり、俗に龍神にもたとえられています。真摯なる祈りを捧ぐとき神威炳乎(しんいへいこ)(輝くの意)詰願は成就すと言われております。
呪いの杉について
震災前までは、二重の瀧つぼのほとりに、樹齢1000年を超す老杉がありました。
この杉は、呪いの杉と呼ばれ神秘的凄愴の伝説が伝えられております。
毎夜 「丑の刻」 に参り呪いの相手を象った人形を杉の木に打ち付けて呪いを晴らしたといわれておりますが、現在は参道、道下の二本の杉がその面影を伝えております。
拝殿に掛かる二重社の扁額
吽形の龍
二重社拝殿
阿形の龍
二重社本殿
二重の滝 (時期的に水は無い)
御神木の杉
二重之滝碑
二重社解説