⑦ 下宿晴嵐(しもじゅくせいらん)
宵闇のなか旅人を迎えてきた常夜燈はまさに長津田の宿場町の歴史を象徴する歴史的遺産であり、晴嵐はかつての宿場町の活気を表します。
宿場の入口には常夜燈があり、灯火を灯して道を照らし、宿場の安全と暗い夜道を行く旅人のための道しるべでありました。
下宿常夜燈とともに上宿常夜燈も横浜市の地域史跡に登録されています。
平成20年12月この地に移築されました。
この古碑群は、古くは元禄(1690年代)より地域の信仰の場として庚申塔・道祖神・大山講・地神尊等を崇拝し、天下泰平、五穀豊穣、家内安全を願い、祈り代々引き継がれて今日に至っている。
以前は田奈村長津田大字薊沢(あざみさわ)1652番地に昭和9年4月国より窪田トヨ、河原一平、新倉金之助、久保田五平、河原藤太郎ら5名の共同名義で払下げを受け古碑を整備され、今回横浜市都市計画道路山下長津田線工事に伴い一部を復元し、本土地に移築整備したものである。
長津田十景
長津田歴史探訪マップ
古碑群解説碑
下宿常夜燈の火袋
弁財天
明治9年(1876)の馬頭観世音
地神塔
文字庚申塔
南無妙法蓮華経題目碑
元禄6年(1693)の一面六臂の青面金剛の庚申塔
明治11年(1878)の馬頭観世音
県北を通る公道矢倉沢往還(大山街道)は、東海道の裏道にあたり、大山参詣の信仰の道でもありました。長津田は江戸初期から荏田とともに宿駅に指定されていました。 現在、上宿、下宿に常夜燈が残されています。当時の宿の繁栄を物語るものの一つです。
上宿常夜燈(緑区長津田町2322-1)
総高240㎝、天保14年(1843)に宿中の秋葉山講中が建立したもの。
下宿常夜燈(緑区長津田五丁目1652-1)
総高210㎝、文化14年(1817)に宿中の大山講中が建立したもの。
(横浜市教育委員会)
文化14年(1817)のもので再建されたものである。
下宿常夜燈
横浜市地域史跡長津田宿常夜燈二基 -下宿- の標柱
長津田宿常夜燈二基解説