あゝ九月一日

 この地は享保13年(1728)下野国烏山城主大久保常春の所領となるにおよび相州領支配のため厚木役所が置かれて以来、明治維新まで140年にわたり領内支配をはじめ厚木村の治安経済文化に関する行政が行われ、宿場商家町の発展に大きな役割をはたしてきたのである。
 明治維新後、ここには郷学校成思館、愛甲郡役所、厚木町役場、厚木税務署、厚木小学校などの建物が置かれ、昭和30年2月1日厚木市制施行により、厚木市市役所となった昭和46年庁舎移転まで、約250年間行政機関の所在地となった由緒ある所である。
 ここを厚木市史跡に指定するに際し、その大略を記して後世に伝えるものである。

 

関東大震災の記念碑

史跡烏山藩厚木役所跡碑

烏山藩厚木役所跡標柱