庚申堂由緒

寛政5年(1793)の一面六臂の青面金剛の庚申塔と地蔵菩薩

庚申堂

 この庚申塔は、その昔寛政5年(1793)徳川時代中期に荏田村下宿の婦人達によって建てられたもので当時盛んだった庶民信仰の一つに疫病・厄払いのため60日ごとの庚申の日に講中の女人が集まって眠らずに祈願し、一夜を過ごす風習があったそうです。
 ここは昔栄えた大山街道の道筋で江戸を発った旅人の一日目の宿場の入口でもあり道標としても親しまれてきました。また交通安全・幼童安穏の神としても知られ、遠方から訪れる人もあります。本年下宿講中の仲間が集まり昔を偲び、心のよすがにもと古びた祠を改築いたしました。
  (平成6年11月下宿庚申講)