武家屋敷門

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武家屋敷門解説

 この武家屋敷門は、江戸城東廓八重洲大名小路(千代田区丸の内東京中央郵便局付近)にあった幕府老中方屋敷の表門で、文久2年(1862)の火災後、当時の老中であった本多美濃守忠民(三河国岡崎藩)によって再建されたとみられる。
 当時は桁行58間(実長約120m)にも及ぶ長大な長屋門であったが、左右両側が切り締められて、門と左右番所のみが移築されている。数少ない江戸城下の大名屋敷遺構のなかでも、5万石以上の諸候または老中職に許された長屋門の形式をもつ唯一の遺構である。