この井戸は、「竜の井」 と呼ばれ、かつてここにあった善道寺の本堂前に所在した井戸です。
善道寺は、元は土橋村(つちはしむら)と加法師村(かほうしむら)の間にありましたが、榊原康政が舘林城主として入城した際の城下町の整備にともなって、この地に移転しました。
移転に際して寺で説教が行われた時、城沼に棲む竜神の妻が美しい女性に姿を変え真剣に聞いていたといわれ、その後、この女性は迷いから救われたお礼として、この井戸に入ってお寺をお守りしたいと井戸の中に姿を消したといいます。
昭和61年、善道寺は舘林駅前広場の整備に伴って、楠町へ移転しましたが、この井戸は、寺にゆかりあるものとして、現在地に残されました。
この井戸と 「青龍の井戸」、「城沼」 が繋がっているという伝説も伝えられており、沼や水に由来する竜神の伝説に関わる、城下町 「舘林」 にゆかりの井戸です。
歴史の小径竜の井碑
路面に貼られた歴史の小径竜の井プレート
竜の井覆屋
竜の井前のポケットパーク
竜の井
竜の井説明