虚空蔵山古墳は、小見古墳群に属する前方後円墳で、小見真観寺古墳の北西に隣接して位置しています。
 残念ながら現在は前方部の墳丘の一部が残るのみですが、平成20年の発掘調査で、後円部と周溝の一部が主要地方道佐野行田線を隔てた南東側で確認され、推定墳長約60mの前方後円墳であったことが明らかになりました。
 周溝内からは大きな乳房を持つ笑い顔の女性の人物埴輪、馬型埴輪、太刀型埴輪、円筒埴輪等の破片が出土しています。出土した埴輪の形態から、虚空蔵山古墳は小見真観寺古墳に先行して6世紀後半に築かれた古墳であると思われます。
 なお、現存する墳丘は東西26m、南北19m、高さ約3mで、墳頂には虚空蔵山古墳の名前の由来となった虚空蔵菩薩が祀られています。
(行田市教育委員会)

虚空蔵尊碑(左)、種子石塔(中)、虚空蔵菩薩碑(右)

墳頂に建つ虚空蔵堂

虚空蔵菩薩が祀られた厨子

 うし・とら生まれの守本尊
虚空が無辺であるように広大な知恵と慈悲をそなえた大菩薩です。
 人々に福徳と円満を授けます。

虚空蔵菩薩説明

虚空蔵山古墳説明

現存墳墓の地形図