石橋及び石橋供養塔説明
この石橋は、八王子・日光道が松山方面に抜ける 「高坂の渡し場」 の手前の水路に架けられたもので、往時の姿のまま残されています。材質は緑泥片岩で、長さ約370㎝、幅約150㎝の一枚岩です。裏面には、世話人12人の氏名が刻まれています。
石橋供養塔は橋の新設や架け替えに際し、橋がいつまでも利用できることや、通行人の安全を祈って造られたものです。現在は保存のため、原位置より北側に移されています。材質は安山岩で、高さ約120㎝・幅約41㎝・奥行き約27㎝の角柱です。正面には馬頭観音坐像と
「石橋供養塔」 ・ 「普門品一萬巻」 ・ 「高坂驛中」 の文字が刻まれ、左側面には、松山・行田・熊谷道の道標銘と出資した村の出金額、右側面には作場・早俣道の道標銘と出資者の村名・氏名と出金額がそれぞれ刻まれています。そして、裏面には
「元治元甲子歳(1864)11月吉祥日」 という建造年月日と 「発願主」 である 「連経講中世話人」 13名と石工が刻まれています。
(東松山市教育委員会)
幅1.5mの石橋
道標を兼ねた石橋供養塔
長さ3.7mの石橋