安祥龍實王像

 安養寺日高別院開山堂内に祀られている 「安祥龍實王」 は平成22年1月、「地域の人々のよりどころ」 となる守護神として、出世開運・天下泰平を願い、地域発展のために建立されたものです。
 安養寺香川本院の言伝えに、大正5年6月1日に下関(本院の南300mにある川)より出た大蛇が本堂の床下に入ったことから、これを地域の守護神としてお迎えしたところ、大地を潤す雨を降らせ五穀豊穣をもたらしたとあります。この豊穣をもたらした大蛇に感謝の気持ちを込め農具用の市が開催されるようになり、現在でも毎年5月28日に 「大市立」 が安養寺本院門前にて盛大に行われています。
 現在の日高別院建立地においては、かつて俗世の不要物が堆積され不浄の地となっていたところに、香川本院の守護神の力が込められた秘蔵の水晶が埋められ、大地の清浄が試みられました。そして地域の興隆と平和を願い、日高別院が建立され、日高の地に埋められた水晶の持ち主、地域繁栄のシンボルである 「安祥龍實王」 が開山堂に安置されました。こちらの石像はその御分霊であり、地域の安穏を願い、日々見守っています。
 毎年7月9日には 「安祥龍實王大祭」 として、多くの人々に心の幸福を導き、地域社会へのい活力の源となるよう祈願法要を勤行しております。

聖観世音菩薩立像

十一面観音菩薩を祀る開山堂

寿陵閣の扁額が掛かる日高別院本堂

延命地蔵尊