八王子と日光を結ぶ日光脇往還(通称日光街道)は、八王子から拝島、箱根ヶ崎を経て二本木の上宿で、青梅の新町から新河岸に至る街道(通称河岸街道)と合流する。その合流点に建てられたのがこの道標である。二本木宿は、八王子千人同心が日光勤番の際の宿場継として栄え、当時の記録によると、道幅四間半、戸数170余であったと言われており、現在でもそれぞれの家の屋号に当時の盛況ぶりを窺うことができる。道標は銘文によれば延享元年(1744)に上町の人々が交通の安全を願って建てたものであることがわかる。単独の道標としては市内最古である。
(入間市教育委員会)
左 大山 八王寺
二本木上町の道標説明
右 青梅