鉄道の駅は、旅客の乗降や貨物の搬入・搬出だけでなく、住民の小包や配送物まで運んでくれる中継点でもあり、広く他地域の情報を受け取る拠点でもありました。更に外部からの訪問者を迎える 「街の顔」 でもあり、まさに地域のランドマークの機能を持っていました。
 鉄道が普及する以前は、それたの役割は、街道沿いの宿場が果たしていました。鉄道の駅が、宿場だったのです。
 箱根ヶ崎村は、日光街道と青梅街道が交差していたので、荷物の載せ替えや旅人を中継する宿場の役割を担っていました。
 特に近世の宿駅では、荷物や人の輸送が重要な任務でした。輸送する荷物は、人の背や馬の背によって宿から宿へと継送されたのです。その任務を滞りなく行うためには、常に人足や馬の準備を整えておくことが必要でした。そのため宿には、当然 「馬の水飲み場」 が備え付けられていました。
 それに因んで、このモニュメントを駅東口広場に設置しました。
 今後は、この馬の水飲みが、野鳥や小動物の水飲み場となり、ここに集うたくさんの人々の魅力的な空間として、地域コミュニティの役割を果たし、瑞穂町が 「みらいにずっとほこれるまち」 として発展し続けることを願っています。
(瑞穂町)

馬の水飲み説明

馬の水飲みモニュメント

JR箱根ヶ崎駅東口