この屋台は日吉神社例大祭に奉曳される単層唐破風屋型をもつ一本柱様式の人形屋台で、明治21年(1888)に建造されました。心柱に蓮台・人形を組み、後方より綱で引き起こす構造は、旧屋台のものを踏襲したものとみられ、古様式を残す貴重な屋台です。
当初は、須佐之男命の人形をいただいて曳かれていましたが、大正5年(1916)町内に電線が設置されるにおよび、これを飾ることが出来なくなりました。その後、人形は大日堂内に保管されていましたが、平成14年(2002)5月に復元され、86年ぶりに屋台に建ち上げられました。
(昭島市教育員会)
創建年代不詳。隣の大日堂の再建された天正年間(1573-92)と言われる。古くは山王社と称す。寛保元年(1741)比叡山日吉神社より勧請。延暦寺から山王大権現を賜ったことを記念して、寛保より明和に至る26年間、氏子ひと月一文の釀金により御輿祭礼具完備し、第一回目の祭礼が行われる(1767年9月19日申の日)。明治2年神仏分離令により社号を日吉神社と改称、現在に至る。
日吉神社由緒
人形屋台
志茂町屋台小屋
長く伸びる参道
日吉神社社標
一の鳥居
拝殿に掛かるかつての社号山王社の扁額
境内社 (諏訪社・水神社・稲荷社)
日吉神社拝殿
手水舎
二の鳥居
日吉神社(左)、大日堂(右)