本堂に掛かる聖徳山の扁額
聖徳太子像を祀る太子堂
正伝寺の開山時期は明らかではないが、一説には戦国時代末期(500年前)の岩槻城主、太田氏房が開いたという。
本尊は釈迦如来だが、開山当初は聖徳太子を本尊とし、また尼寺だったともいう。現在でも本堂の手前には聖徳太子像を祀る 「太子堂」 があり、毎年4月22日に開帳される。
境内の開山堂には 「開山様」 が祀られている。開山様とは、婦人の下の病をよく治したという当寺第4代住職の大長益全和尚のことで、和尚は亡くなるとき、後の人々が困らないよう石碑を建て、「これを信仰すれば病は必ず治る」
と言い残したという。その後、ご利益を求める多くの参詣者が、白岡だけではなく遠方からも訪れるようになった。
この開山様には、願掛けに絵馬や麻紐が数多く奉納されている。麻紐は持ち帰って自分の治したいところに巻きつけ、治ったら新しい麻紐を倍にして返すという習俗が伝わっている。
(白岡市教育委員会)
正伝寺由緒
正伝寺山門
正伝寺本堂
開山様を祀る開山堂
開山様の当寺第4代住職大長益全和尚の卵塔