筆塚裏面の筆塚誌

 茲の筆塚は、故森田久蔵の日常用いたる絵筆を遺言により、、この地に埋めたる記念碑である。久蔵は弘化元年(1845)2月2日生まれ、幼くして絵描きに趣味を持ち、農作業の傍ら勉強し、明治の中期、長男の熊次郎に家業一切を譲り、33年上京し、秋元素幽の門下生となり、修行研鑽し、久信と号し、35年4月より日本美術協会に入会し、会員となり同志と交遊し、晩年を絵描にて送り、大正8年(1919)12月3日逝く。77歳。

見沼代用水東縁

筆塚