日光東照宮参拝絵馬案内

 絵馬が奉納されている諏訪神社は、旧戸塚村一本木組(現戸塚地区一本木町会)の鎮守で、かつて隣にあった新義真言宗寺院の延寿院(明治初年廃寺)が管理していました。日光御成街道に面していることから、安永5年(1776)の10代将軍徳川家治と天保14年(1843)の12代将軍徳川家慶の日光社参の際には、将軍の小休所となりました。
 当絵馬は、明治12年(1879)、地域の信仰者たちが日光東照宮を参拝したことを記念し、男女別に一対として制作し、奉納したものです。一方には、日光山の山々に社殿、筑波山、男性参拝者7人が描かれ、その7名が奉納者銘に記されています。もう一方には、男性先達と女性参拝者9人の人物が描かれ、その名が奉納者銘に書かれています。
 当絵馬は、女性が積極的に参加していることなど、地域の庶民信仰の様相がうかがえる貴重な文化財です。
(川口市教育委員会)

手水舎

両部鳥居に掛かる諏訪大明神の扁額

諏訪神社両部鳥居

御嶽神社本殿

不動堂

判読できない石碑

諏訪神社拝殿

境内社の御嶽神社

諏訪神社本殿覆屋