鈴木氏は佐倉町裏新田の士族、鈴木羽右衛門の四男として万延元年(1860)4月28日、佐倉城下袋小路にて生まれる。その後、地元の鹿山学校(現佐倉高校)に学ぶ傍ら経学、水練術、剣術、柔術を習い特に柔術は揚げ揚心流の目録を受け、当時戸塚門下四天王の一人に称された。明治15年11月千葉県巡査となり、同21年12月佐倉警察署在勤、日夜職務に精励し大いに嘱望された。
そして明治23年(1890)4月4日、川崎銀行佐倉支店からの国庫金護送の際、夫婦坂(千葉市若葉区西都賀)にて強奪犯に銃で襲われ、瀕死の重傷を負いながらこれを捕縛、敢然として責務を全うした後、壮絶な殉死を遂げた。
この功績により即日、巡査部長に昇進、県知事から特別賞金が贈られた。また、故人の遺徳を称え全国から数多くの義損金や書簡が届けられた。享年31歳
鈴木清助氏略伝
鈴木巡査部長顕彰碑
延覚寺本堂
本堂に掛かる延覚寺の扁額
本堂内陣