大盗・蓑火の喜之助の下で修行を積んだ真の盗賊、大滝の五郎蔵が捕縛され、密偵となり親子の契りを結んだ義父、舟形の宗平と始めました。後に夫婦となった女密偵のおまきも同居するようになりました。作品の数多くに登場し、核となる店です。
 「密偵たちの宴」 では、冒頭に相撲の彦十、小房の粂八、伊三次の3名が壺屋に集まり、合わせて6名が、豪勢な料理を前に忙中閑の酒盛りをしている場面が出てきます。平蔵が最も信頼を寄せ、腕の利く密偵たちが思い出話に耽(ふけ)って興趣を高め、その勢いで畜生盗めが支配する世を嘆き、平蔵に悟られないように本格盗めの手本を示そうという話になる展開には心が踊らされます。
墨田区

千歳橋橋標(親柱)

千歳橋から見た竪川の上流方向

鬼平情景・煙草屋・壺屋説明