真言宗豊山派に属し、愛宕山地蔵院と号します。もとは千葉県国分(市川市)の金光明寺の末寺です。起立は文秀法印(慶長12年・1607没)で、本尊は不動明王です。本堂前には常燈明が、墓地には旧伊豫田村(現在の北小岩3丁目ほか)の開拓者・篠原伊豫の墓と伝わる宝篋印塔があります。
■常燈明
 もとは小岩市川の渡し場に建てられていました。昭和9年に河川改修のためここに移されました。この渡しは江戸時代には成田詣での人たちで賑わいました。この常燈明は千住総講中の人たちによって天保10年(1839)に建てられました。燈籠の高さ2m、台石は5段に組まれていて、高さは1.82mあります。
■宝林寺所在の地蔵菩薩像庚申塔(寛文10年銘)
 参道入口に他の石仏群と共に祀られています。舟形で地蔵菩薩立像は平肉彫、左手に宝珠、右手に錫杖を持っています。像高は144㎝、寛文10年(1670)に建てられました。
平成18年1月 江戸川区教育委員会

延宝6年(1678)の供養塔

三面八臂の馬頭観音

文政元年(1804)の文字庚申塔

六地蔵尊

宝林寺本堂

寛文10年(1670)の舟形地蔵菩薩立像(中央)

弘法大師千百年遠忌碑

宝林寺由緒

一面六臂の青面金剛の庚申塔

小岩市川の渡しにあった天保10年(1839)の常夜燈