栗田寛像

 栗田寛は、幼少より読書を好み石河明善に師事し、藤田東湖や会沢正志斎に学んだ。特に彰考館総裁豊田天功に才能を認められ、修史の事業に参加し、幕末水戸藩の党争にもとらわれず学問探求の道を邁進した。また子弟教育のため家塾 「輔仁学舎」 を開き清水正健・菊池謙二郎などとの後進の養成に力を注ぐ一方、未完成のままであった 「大日本史」 編纂の継続と完成のために尽力した。