照井の井戸

照井の井戸解説

照井の井戸

六地蔵石幢

明和9年(1772)の光明真言百万遍塔

弘法大師像

聖観世音菩薩

不動堂内の不動明王像

地蔵堂

不動堂

本堂に掛かる照井山の扁額

善應寺本堂

山門

観音堂

観音堂に掛かる聖観音の扁額

鐘楼

 建物は木造平屋建ての入母屋造りで、桟瓦葺である。周囲には匂欄付の浜縁が廻る。旧勾配の屋根を持ち、向拝は平入り一間の流向拝である。初建は寛文10年(1670)で、土屋数直により土浦城の鬼門守護のため建てられ、聖観音を安置したと伝えられる。現在の建物は文化11年(1814)の再建である。

扁額は、佐久良東雄の書である。佐久良東雄は幕末に勤王の志士として活躍した。観音堂に掲げられた「聖観音」の草書扁額は、天保14年(1843)に当寺の住職であった東雄の書を刻んだものである。

 古くから水量が豊かで衰えたことがない名泉である。鎌倉街道にも近く水戸街道沿いにあるので、旅人の憩いの場であったろう。
 寛文年間(1661-72)から土浦城内に水道(桶)を通し歴代藩主がこの井戸を保護してきた。

花崗岩製で、下か基礎・竿・中台・龕(がん)部・屋根・宝珠からなり龕部に六地蔵が浮彫されている。製作は室町時代と推定される。