駅舎前に建つ芭蕉像
私、松尾芭蕉は、「おくのほそ道」 の道中、千住を矢立て初めの地とし、一泊目春日部、二泊目は間々田、そして三日目、元禄2年(1689)3月29日(旧暦)、鹿沼に泊まりました。東武日光線特急スペーシアの停車駅と宿泊地が重なっているようでおもしろいですね。
鹿沼で 「入りあいのかねもきこえすはるのくれ」 と詠みましたが、その句碑を屋台のまち中央公園に建てていただきました。また、笠が傷んでしまったので新調し、古い笠を光太寺に置いていきました。お寺では
「笠塚」 を作って供養していただき、その 「笠塚」 には、私の弟子たちが何人も訪れたようです。
私は、蕎麦とこんにゃくが好きでした。いずれも鹿沼の特産です。今、このまちに 「芭蕉のそば餅」 というお菓子があり、「芭蕉蕎麦御膳」 というメニューのある蕎麦屋さんもあるんですね。
鹿沼は 「木のまち」 です。この像の素材は鹿沼産の杉、市内のチェーンソーアーティスト小林哲二さんに、みちのく東北に思いを馳せながら彫ってもらいました。まちの駅
「新・鹿沼宿」 JR鹿沼駅、屋台のまち中央公園、光太寺にも小林さんが作った私の像があります。
皆さんも、句碑や笠塚等を訪ね、お蕎麦やこんにゃく料理などを食べながら彫刻屋台等の伝統文化や美しい自然を満喫する旅を楽しんでください。
(鹿沼市観光物産協会・鹿沼地区木材需要拡大協議会)
芭蕉説明
いちごカラーの駅舎の前に建つ高さ2.2mの巨大ないちごモニュメント
岡本太郎作の 「夢の樹」
高さ4m、重さ1.5tのパブリックアート