厳島神社拝殿

 「弁天様」 として親しまれている厳島神社は、市杵島姫神・湍津姫神・田心姫神を祭神とし、上材木町民を氏子としている。創建は不明だが、天文年間(1532-54)との伝承があり、「鹿沼市史前編」 には、「百日の旱魃にも涸るることなく清き水湧出尽きせぬ泉あり。これ神泉なりと称え、小祠を建立し尊信す。」 とあり、江戸時代には八龍神とも称していた。
 弁財天は水に関係の深い神であり、かつてはこの池から大量の地下水が湧き出し、その湧き水と野手木用水を合わせた水が、内町通りの宿場用水となっていた。
 池の中には弁財天を祀る社があり、その周囲には江戸時代の石造物が3点ある。日光型庚申塔(江戸中期)、白雲山の石塔(安永9年・1780)、橋供養塔(享和元年・1801)
 例祭日は4月15日(平成6年以降は4月の第二日曜日)現在は上材木町自治会の管理である。
(上材木町自治会)

池の中央に鎮座する厳島神社

厳島神社鳥居

厳島神社説明