愛宕塚古墳は、6世紀の終わりごろに築造された前方後円墳です。墳丘は二段につくられ、前方部を西南に向けています。墳丘の全長は78.5m、周溝を含めた総長は101mになります。
 この古墳の埋葬施設は、前方部のくびれ部寄りにありますが、未調査のため詳細は不明です。周辺に所在する甲塚古墳・山王塚古墳や丸塚古墳と同様に大きな凝灰岩を用いた横穴式石室と考えられます。
 県教育委員会による平成25年度の調査で、墳丘から埴輪が出土しなかったため、埴輪は並べられていなかったと考えられます。昭和3年に社殿を改築した際、石室のあると想定される位置(前庭部)の南側付近から図示した須恵器の器台やハソウなどが出土しています。
 周辺古墳の築造順は、出土遺物などから摩利支天古墳→琵琶塚古墳→吾妻古墳→甲塚古墳→愛宕塚古墳→山王塚古墳→丸塚古墳と推定されます。
(下野市教育委員会)

 この古墳は、西南に面した前方後円墳で、基壇の上に墳丘を築き、基壇の裾部に周湟(しゅうこう)をめぐらしています。墳丘南側のくびれ部分には、愛宕神社が祀られているため一部が削られていますが、概して保存のよい古墳です。
 墳丘形態は、後円丘と前方丘の高さは等しく、全長に対し後円径と前方径の和が若干大きくなっています。このことから、本墳の築造期は、6世紀末から7世紀前半のころと推定されます。
(栃木県教育委員会・国分寺町教育委員会)

拝殿前の二の鳥居

愛宕神社石鳥居

手水舎

愛宕塚古墳説明

後円部脇ある石祠

愛宕塚古墳説明

墳丘後円部

墳丘前方部(石祠が数基ある)

墳丘くびれ部分に建つ境内社

愛宕神社拝殿

拝殿に掛かる愛宕神社の扁額

愛宕神社本殿