この古墳は、飯塚古墳群の中の一つで、後円部の径約31m、高さ約4.5m、全長40mを越す前方後円墳である。
 墳丘の裾の部分で、北側は道路により、南側と西側は建物を建てる際に削られており、周囲から埴輪や土師器の破片が採集されたこともあるが、古墳全体が雑木や竹で覆われていたため墳丘内部の保存状態は比較的良好である。墳丘の南側に石室のものと思われる石が出土しており、内部は横穴式石室と考えられる。
 飯塚古墳群は大部分が台地上に分布していて耕地化のため破壊されてしまったが、この古墳は台地の周辺部で沖積地と接する所に位置し、近くにある国指定史跡の琵琶塚古墳・摩利支天古墳との関連においても貴重である。
(小山市教育委員会)

飯塚三十五号古墳説明

飯塚三十五号古墳