南無日蓮大菩薩碑(中央)、お岩稲荷霊堂再建記念碑(右)
田宮稲荷神社は、於岩稲荷と呼ばれ四谷左門町の御手先組同心田宮家の邸内にあった社です。初代田宮又左衛門の娘お岩(寛永13年没)が信仰し、養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから
「お岩さんの稲荷」 として次第に人々の信仰を集めたようです。
鶴谷南北の戯曲 「東海道四谷怪談」 が文政8年(1825)に初演されると更に多くの信仰を集めるようになります。戯曲は実在の人物からは200年後の作品で、お岩夫婦も怪談話とは大きく異なり円満でした。稲荷社は明治12年(1879)に火事で焼失し、その際初代市川左団次の勧めで中央区新川に移転しました。しかし、その後も田宮家の住居として管理されており、昭和6年(1931)に指定されました。
戦後、昭和27年(1952)に四谷の旧地にも神社を再建し現在に至っています。
(東京都教育委員会)
お岩様縁の井戸
田宮稲荷神社拝殿
水かけ福寿菩薩
田宮稲荷神社跡説明
田宮稲荷神社(お岩稲荷)