八幡宿(はちまんしゅく)は、現在の八幡町一・二丁目の一部(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。この村落は六所宮(大国魂神社)の社領に属しており、「新編武蔵風土記稿」(幕末の地誌)には 「六所社領」 の小名としてその名が見えます。
 もともと八幡宿は、国府八幡宮の周囲に発達した村落ですが、甲州街道が開設(慶安頃=1648-52)されたのに伴って街道筋に移動したものです。宿場町のような村名ですが、八幡宿は農業を中心とした村落です。
 地名の起こりは、この地に国府八幡宮が鎮座していることによります。国府八幡宮は、由緒深いお宮で、聖武天皇(在位724-749)が一国一社の八幡宮として創立したものと伝えられています。

八幡宿碑

八幡町第2公園入口