阿弥陀如来像が納めらた蔵

 上染谷の集落はもともと多摩川のほとり、小字でいえば、龍ヶ島・亀沢・鶴代の辺りにありましたが、度重なる洪水を避けて、現在の甲州街道沿いの白糸台一丁目の一部に移ったものといわれています。
 地名の起こりは、俗説として調布(てづくりぬの)を染めた所とか、鎌倉時代に染殿のあった所とかいわれ、染屋の名は南北朝時代の資料にも見えています。
 古くは、染屋という一つの村落であったものが、時期は不明ですが上染屋と下染屋に分れたものです。寛永12年(1635)の検地帳には、上染屋の名が記録されています。幕末の地誌 「新編武蔵風土記稿」 に、「甲州街道の村にて、民戸53軒、往還の左右に並居」 とあります。

上染屋の碑

本堂に掛かる不動尊の扁額

染屋不動尊本堂