広木・大町古墳群は、小山川右岸に存在する古墳群で、その多くがここ広木地区から沼上地区にかけて分布している。
 昭和48・52・56年度の3回にわたる発掘調査で、98基の古墳を確認、そのうち84基を精査した結果、次のことが判明した。
(1) 墳形は、前方古円墳、円墳、方墳で、少なくとも100基以上で構成された群集墳である。
(2) 埋葬施設は、横穴式石室であり、主として小山川で採集された片岩系の河原石を利用している。
(3) 出土した代表的遺物は、埴輪、直刀、馬具および勾玉・金環などの装身具、高杯・平瓶などの須恵器がある。
(4) 築造年代は、出土品から、6世紀中頃、から7世紀代と推定される。なお、現在は両小塚古墳(前方後円墳)をはじめ8基の古墳が保存されている。
      埼玉県教育委員会

古墳群

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広木・大町古墳群解説