キリスト教が解禁されて間もない1877年、築地に聖堂が完成し、2つの鐘がフランスから海を渡って運ばれてきました。その一つがこの鐘です。「日本近代法の父」 と呼ばれるギュスターブ・ボアソナード氏とアンリエット婦人により寄贈され、「アドレード・ジョセフィーヌ」 と名付けられました。
 2つの鐘は築地教会で二重奏を奏でていましたが、ジョセフィーヌは1920年の東京大司教座の移転とあわせ関口教会に移されました。
 第二次世界大戦中、金属として供出されそうになりますが、明治憲法記念会からの申し入れにより免れたといわれています。その後も戦災を乗り越え時を告げてきましたが、1964年の現大聖堂の献堂により役目を終えました。
 もう一つの鐘である「江戸のジャンヌ・ルイーズ」もまた築地教会に保管されています。

ジョセフィーヌの鐘

 ルルドはフランスの西南、ピレーネー山脈の奥地にある町です。今から凡そ120年前(1858)キリストの御母聖マリアが、町はずれの洞窟で、ベルナデツタという少女にお現れになって、世界の人々の改心のため、また平和のために祈るようにお勧めになりました。そして、その証として、霊泉が湧き出て、その水を飲み或いはそれに浸かった人達の内に不治の病が完全に治るという奇跡が行なわれ、今日もなお続いております。教会は厳正な科学的調査の末、1862年その事実を認め、そこに教会を建てて人々の参詣を許しました。現今の巡礼期には全世界から一日に7万ないし30万人の参詣者が集まるということです。この洞窟は実物と全く同じ大きさで、1911年(明治44年)仏宣教師マンジェル神父が建てたものです。

東京カテドラル聖マリア大聖堂

受け止めるヨゼフ像

ルルドの洞窟