近世中期から近代にかけて製塩と舟運で栄えた本行徳において、神輿造りは一つの地場産業でした。この中にあって、室町時代末期に初代浅子周慶が創業したとされる浅子神輿店は独特な神輿造りで広く受け入れられた老舗でした。
 昭和4年上棟した店舗は、木太く豪快な正面の造り、粋を凝らした二階南側の窓縁や庇屋根の造りなどが特徴です。
 製作された浅子神輿の特徴は、露盤鳳凰の立体的な躍動感のある造り、屋根の反転曲線や軒反りを古式にした優雅さなどにあります。
 行徳の歴史を語る上で貴重な歴史的建造物を保存・活用するために、市川市が取得し、平成22年に国登録有形文化財に登録されました。

旧浅子神輿店店舗兼主億主屋説明

旧浅子神輿店

行徳ふれあい伝承館休憩所