明治16年(1883)の馬頭観世音拝禮塔
昭和2年(1927)の馬頭観世音大護摩紀念碑
元禄9年(1696)の三面六臂の青面金剛の庚申塔
馬頭観音側面
昔、秩父の小栗という人、江戸に急用があって、愛馬鬼鹿毛に乗り道を急いぎました。大和田宿に入ると、さすがの鬼鹿毛も疲れが見え、この場所にあった松の大木の根につまずき倒れました。
しかし、さすがは名馬、すぐに起き上がり主人を目的地に届けたといいます。所用を終えた主人が先ほど馬をとめたところまで戻ると、いるはずの鬼鹿毛の姿が見えません。不思議に思いましたが、仕方なく家路を急ぎました。
やがて大和田の地にさしかかると、往路愛馬が倒れた場所に鬼鹿毛の亡き骸を見つけました。鬼鹿毛は主人の急を知り亡霊となって走り続けたのでした。村人は、のちに鬼鹿毛の霊を弔って馬頭観音を建てたといいます。これが
「鬼鹿毛の伝説」 です。
鬼鹿毛の馬頭観音は、元禄9年(1696)に建立され、市内では最古・最大の石造の馬頭観音です。像高は、約127㎝で、三面六臂(三つの顔と六つのひじ)の丸彫立像です。
新座市教育委員会
嘉永4年(1851)の手水鉢
鬼鹿毛の馬頭観音覆屋
鬼鹿毛の馬頭観音解説