宝仙寺解説

本堂に掛かる本光山の扁額

宝仙寺本堂

宗派は日蓮本宗で、本光山宗仙寺と号す。御本尊は、驥尾日守上人御筆の曼荼羅です。
当寺は、延宝5年(1677)に、大坂天満の蓮興寺5世日順上人を開山に、本山京都要法寺の末寺として河内国若江村(現東大阪市)で創建されたのに始まります。開基は蓮興寺檀中の佐渡屋彦兵衛で、寺号は彦兵衛の法名「一心庵宗仙日慶」に由来します。
その後、二百年あまりその地で法灯が守られてきましたが、明治21年(1888)になって、要法寺50世で当寺中興1世の日城上人により現在の地に移転してきました。続く2世日宝上人により本堂や庫裡などの建物が整備されますが、昭和20年4月13日の空襲ですべてが焼失してしまいました。昭和44年に本堂以下の建物が再建され、平成14年には本堂が新築されて現在の姿となりました。
毎年、春秋の彼岸会や8月の施餓鬼会、10月12日のお会式などの法会が営まれています。  (板橋区教育委員会)