玉川上水は、約350年前(承応2~3年)江戸の飲料水供給のために、作られた上水路です。
 この上水は、江戸市中への飲料水の供給という本来の目的を果たす以外に、武蔵野台地の各地に分水され、飲料水・かんがい用水・水車の動力として、武蔵野の開発に大きな役割を果たしました。
 近年まで、この上水路はそのまま淀橋浄水場への導入路として使われていましたが、新宿副都心計画による淀橋浄水場の廃止に伴い、昭和40年以後小平監視所より下流については、水が途絶えていました。
 しかし、このたび東京都の清流復活事業により、野火止用水に続き玉川上水にも昭和61年8月清流がよみがえりました。

 この水は、昭島市にある東京都流域下水道「多摩川上流処理場」からの再生水です。 これによって、水のなくなった「玉川上水」に清流がよみがえりました。 我が国の清流復活の先駆けとして全国の 「甦る水100選」 に選ばれました。

河岸壁は土がむき出しである

清流の復活 ― 玉川上水 ―

放流口

落葉の玉川上水緑道

放流口の下流域

甦る水100選碑