多摩川は山梨県北東部に源を発し、関東平野の南部を流れて東京湾に注ぐ河川であり、府中市はその中流域に属します。
明治から昭和にかけて橋が架かるまでは、多摩川には約40の渡し場があり、府中市にも是政や押立などに渡し場がありました。かつての多摩川は布さらしやアユ漁が盛んに行われ、水泳場としても利用されるなど、身近な生活の場となっていました。
現在の多摩川は、サッカー場、野球場などのスポーツ施設や堤防の舗装が整備されて、レクリエーションの場として市民に親しまれています。また、水辺の楽校やどんど焼きが行われ、緊急時の広域避難場所に指定されるなど、市民活動や防災の拠点となっています。
四季折々の姿が 「玉のように美しい」 という意味で 「玉川」 という字があてられたという多摩川。その姿は、昔も今も市民に憩いと安らぎを与えてくれています。
水中騎馬合戦 是政・金塚付近(昭和20年代)
投網漁 押立あたり(大正期)
是政金塚(昭和4年頃)
多摩川の今と昔