府中用水は、多摩川の水を青柳南で取り入れ、谷保南部を通り、府中まで導く農業用水路です。江戸時代には、府中宿のうち本町、番場宿、新宿と、是政村、上谷保村、下谷保村、青柳村の合計七ヶ村が管理していたため、「七ヶ村組合用水」 と呼んでいました。
 いつ、どのように造られたかについては、明らかではありませんが、一説には、江戸時代(1652年頃)に羽村の玉川兄弟が、青柳から府中までの上水路を計画し、途中まで掘り進んだところ土地の高低差が激しく断念、後の人がその跡を利用したと伝えられています。
 また一説には、昔の多摩川の河床を用水路として利用したとも伝えられています。
 この下が用水の取入口です。毎年、田植えの前に水を取り入れ、田を潤し、秋の収穫前に水を止める光景が、風物詩となっています。
(国立市教育委員会)

府中用水取入口説明

府中用水取入口

多摩川から府中用水取入口へ流れ込む水

大正5年(1916)の圦樋前改築記念碑

緑川排水樋管