江戸時代以来、昭島、立川両市域の水田をうるおしてきた九ヶ村用水の取水口です。九ヶ村は、昭島市域の拝島、田中、大神、宮沢、中神、築地、福島、郷地の八ヶ村と立川市域の芝崎村のことです。今も残る樋菅は、明治44年(1911)に築造されました。近くにある水神の石碑も同年の造立です。昭和の初め、村山・山口両貯水池が完成し多摩川の水量が減ると、この場所からの取水が困難となりました。そのため、昭和8年(1933)に約200m下流に新たな用水堰(現在の昭和用水堰)が作られ、役目を終えました。
(昭島市教育委員会)
今が盛りのアカシアの花
取水口跡の傍らに建つ水神碑
九ヶ村用水取水口跡