明治から昭和の初期にかけて。足立区江北から堀之内・鹿浜一帯は 「荒川の五色桜」 と呼ばれる桜の名所であり、花見どきは多くの人々で賑わいました。
 荒川のこの場所に。首都高速中央環状線の橋が架かりました。この橋はダブルデッキ式ニールセン・ローゼ橋という世界で初めての形式です。
 ここに、五色桜をより広めたいとの地域住民の願いにより、橋の名前が 「五色桜大橋」 となりました。

 「田中賞」 とは、関東大震災の首都の復興に際し、隅田川に架かる永代橋や清州橋など、市民にも馴染みの深い数々の名橋を生み出した故田中豊博士の功績を偲び、昭和41年に 「土木学会」 に発足した極めて名誉ある賞で、橋梁の計画・設計・施工・美観などの面において優れた特色を有すると認めた作品に与えられるものです。
 「五色桜大橋」 は、計画の初期段階から幅広い景観検討を実施し、ドライバーや外観に対する開放感を得るために、世界でも珍しい上横構を省略した構造にしています。また、潮の干満を利用した一括架設を行い、荒川の航行船舶への影響を最小限に抑えるなど、施工面で工夫した点や住民に親しまれる地域と一体となった美しい橋を創出した点が認められ、田中賞を受賞しました。首都高速道路公団

宮城ゆうゆう公園案内

五色桜大橋解説

五色大橋田中賞受賞記念碑

 宮城ゆうゆう公園は、地域の皆様のご意見をもとに、この公園が「友と自由に遊ぶ」楽しい空間であってほしいとの願いを込めて、「ゆうゆう」 と名付けられました。

大きく蛇行する隅田川

隅田川テラスでハゼを釣る人たち

荒川に架かる首都高速中央環状線の五色桜大橋