東京の東部低地帯には、およそ300万人の都民が生活し、莫大な資産が集積しています。また、この地域は軟弱な沖積層に厚く覆われ、大半が海面下となっているため、昔から多くの水害を被ってきました。
東京都は、この地域を高潮や洪水から守るため、昭和32年から防潮堤や水門の建設に着手し、隅田川の防潮堤は昭和50年度に概成しました。
この防潮堤が完成して以降、水害は発生することなく、地域の安全に大きく寄与してきました。
現在、隅田川ではより安全で環境にも配慮したスーパー堤防の整備を進めており、この千住大橋地区においても平成29年3月に完成を迎えました。
このスーパー堤防の完成にあたり、これまで幾多の台風、豪雨から地域を守ってきた旧の防潮堤を後世に伝えるため、その一部を保存するものです。
東京都建設局
此の防潮堤は二代目で、永年の間、両岸の住民の生命、財産を守り続けてきている。
当地にスーパー堤防が築かれて役目を終えた堤防内は、千住大橋駅周辺地区まちづくり計画の名の下に開発が進められている。公園、緑道、千住隅田川テラス、商業施設が造られ、今後は地域住民の憩いの場として安心・安全はもとより、環境の質の向上を目指して住民自身が参画し、より良い地域を築いて行きたい。
千住大橋駅周辺地区まちづくり連絡会
隅田川旧防潮堤のモニュメント