更科紀行の碑

(左) ひょろひょろとなお露けしゃをみなへし

松尾芭蕉は貞享5年(1688)の旧暦8月10日頃、名古屋を出発木曽路に入り、中山道からそれて善光寺街道に出て、麻績宿を通り猿が馬場(番場峠)を越え、姨捨に十五夜の名月を賞した。善光寺に入ったのち、江戸に帰った芭蕉は、旅中記を「更科紀行」としてまとめ、その翌年に「奥の細道」の旅に出た。ここに更科紀行の中より途中吟二句を選び、その足跡を偲ぶこととした。

(右) 身にしみて 大根からし 秋の風