姫街道は東海道の見付宿(静岡県磐田市)から市野宿、気賀宿、三ケ日宿など浜名湖の北岸を迂回、三河と遠江の国境である本坂峠を越して嵩山宿、御油宿(豊川市)へ至る街道です。正式名は、本坂通(本坂道)と云います。姫街道の名称は女性の旅人が東海道の今切の渡しや新居関所を避けてこの街道を利用した説、ひね街道(旧街道)の訛った説など、いくつかの説があります。
 享保14年(1729)には清国より8代将軍吉宗に献上された象が通行しています。嵩山宿には幕末の頃、11軒の旅籠と1軒の本陣がありました。現在でも街道沿いの石垣、門、蔵などから当時の面影を偲ぶことができます。宿場の西には秋葉山常夜燈が残り現在でも、毎日、燈明が灯されています。

敷地前に建つ嵩山宿夏目本陣の看板

姫街道案内図

嵩山宿の本陣と旅籠

姫街道案内

建替前の夏目本陣跡

夏目本陣跡前の姫街道