香川景樹 江戸期歌人 天保14年(1843)76歳で没す。
 号は桂園。長門介または肥後守。

 本歌は高弟の菅沼斐雄をつれ文政元年(1818)東下りをした際の斐雄の随行紀行 「袖くらべ」 にあり、舟嫌いの景樹は荒井の渡しを避け2月29日吉田宿より嵩山街道を通り、姫街道嵩山宿・名勝 「どんがめ」 を過ぎて本坂峠の難所であり三遠国境の景勝地 「嵩山七曲り」 付近にて本歌を詠んだ。

本坂峠口に建つ姫街道碑

香川景樹短歌

本坂峠口の左手に建つ藤上公会堂

東 本坂峠    西 嵩山宿

ましらなく 杉のむらたち 下にみて 幾重のぼりぬ すせの大さか