夏が来ました。熊野(ゆや)は、宗盛にさそわれて蛍狩りにでかけました。蛍が飛び交う中で、宗盛は熊野(ゆや)にいいました。「わたしと一緒に、くらしてくれないか」 見附の国府で、宗盛と一緒にくらす熊野(ゆや)はとてもしあわせでした。ところが、宗盛が都へ帰る日がきました。宗盛は、熊野(ゆや)との別れがつらく、「どうか、都についてきておくれ」 というのでした。

まれにわたる天の中川なかなかんに
        うれしき瀬にも袖ぬらしけり

第四場 (逢瀬の場)

藤と香りの道マップ