「緑苔園」 と称する勝元宗益(通称鈍穴)が江戸時代に作庭したことがほぼ明らかな庭園です。
回遊式の枯山水庭園で、広さは約500㎡。座敷から見える石組を中心にした強さと優しさの異なる雰囲気を持った景色と、「秋錦亭」 から見えるドウダンツツジ、苔など植栽を中心とした景色。限られた空間にてこれら景色・植栽等視点の移動に伴って変化する庭の場景は、作者である勝元宗益の優れた造形感覚が遺憾なく発揮されているといえます。この庭は、大変優れたものであるうえ、作者・作庭年代がほぼ明らかな個人宅の庭であり、しかも作庭以来大きな改変もない点貴重です。
(安土町教育委員会)
茅葺屋根の杉原宅
表門から庭園方向を望む
杉原氏庭園(滋賀県指定文化財名勝)説明