道標説明
中山道から東海道石部へ向かう道
この道標は守山宿の東端から枝分かれして、栗太郡葉山村や東海道に向かう人々に対して案内したものである。
文字は一面に 「すぐいしべみち」、片面に 「高野郷新善光寺道」 と刻まれている。この場所に建てられた年代は残念ながら明らかではない。新善光寺は栗東市高野にあり、彼岸には門前に市がたつ賑わいをみせる寺院であり、守山方面からも大勢の人々が参拝したと思われる。栗太郡誌には東海道の林(栗東市)から守山宿まで20町59間4尺の距離があると記され、高野、辻、旧物部村の浮気を通る道筋の記録がある。この道は守山道と呼ばれ、逆に中山道から東海道へ入る道としてかなりの人々が利用したと思われる。
もともとこの場所に建てられていたが、中程から折れたため、しばらく市役所に保管されていたが、平成4年3月、中山道守山宿歴史文化保存会により復元されたものである。
(守山市教育委員会ほか)
高野郷新善光寺道 是ヨリ二十五丁
すぐいしべ道