本堂に架かる西徳寺の扁額

 長流山と号し、室町時代(享保年間)兵火を受けて廃寺となる処であったが、貞玄によって再興された。安土浄巌院の末寺である。本尊の木造阿弥陀如来坐像は、平安時代(藤原後期)の作と考えられ、野洲町指定文化財である。像高は、88㎝を計り桧材の寄木造りで漆箔を施し、目は彫眼になり、全体に均整のとれた端正な定印の座像である。もと東光寺の一院に伝えられた像とも云われる。
 境外仏堂として地蔵堂があるが、これは子安地蔵として知られている。尊像は地蔵菩薩半跏像で、丸顔でふくよかな顔つきや、丸みのある体躯、彫りの浅い衣文などから平安時代末期の作と考えられ注目される。

西徳寺の脇を流れる清流

勢至丸(法然上人)旅立ちの像

西徳寺寺標

五輪塔

鐘楼

境内の庭園

西徳寺由緒

西徳寺本堂

山門