この家屋は一見平屋つくりのように見えるが二階建てになっている。その理由として考えられることは、明治以降生活の洋風化の中で従来のかや葺きの屋根をこわし瓦葺きに変えた際、旧来の柱組みを利用したため低い二階造りとなったと思われる。
裏側には土蔵が二棟ある。当時は財産として米、骨董品、諸道具などを保管する金庫のような考え方であったものが二棟も現存するのは近隣では例が少なく、この家の主はかなり財産家であったことが伺える。
この家屋は永らく空き家になっていたものを当自治会が買いとり、この地の小字名 「茶屋道」 をとって 「茶屋道館」 と名付け歴史的資料を集めると共に,、中山道醒ヶ井宿と番場宿の中間に位置することから中山道散策者の一時の
「憩」 と 「いっぷく場」 として利用されることを期し、中山道四百周年事業を記念して開館した。
(米原町河南区自治会)
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茶屋道館の由来
道標
玄関に掛かる茶屋道館の表札と由来
金網に貼られた中山道標示板
いっぷく場の看板
先に見えるのが茶屋道館