石部神社由緒

 石部神社は、延喜5年(905)に醍醐天皇の命により編纂された 「延喜式」 にその名がみられる。社殿の一つには神護景雲元年(767)石部公行冨の創祀と記され、石辺公の始祖、久斯比賀多命(くしひがたのみこと)(天日方奇日方命あめひがたくしひがたのみこと)が祭神に含まれることから、「石部」 や 「石辺君」 などの古代氏族と関係が深い神社であるとされる。
 かつては上社と下社に分かれていたが、応仁の乱で上社は罹災し、下社(現在地)境内に移されたと伝わる。上社の跡地は磯部の小字善法寺方といわれ、現在は石部神社の御旅所となっている。
 本殿の右奥に位置する境内社は上ノ社と呼ばれ、寛政3年(1791)の棟札が残る。もとは本殿であったが、新本殿造営のため昭和18年(1943)に現在地に移築された。
 (愛荘町教育委員会)

石部神社全景

御玉岩

手水舎

拝殿

二の鳥居(神明鳥居)

参道脇に並ぶ石灯籠

明治43年(1910)の常夜燈

石部神社社標

上ノ社 (旧本殿)

本殿 ・ 幣殿

神門

阿形の狛犬

拝殿内部

吽形の狛犬