安食西区は、古来より湧水の地として知られ、まさに自然に恵まれた土地柄であった。応神天皇十五年に阿自岐氏によってこの地に農耕の技が広められてより、豊かな水を利用した人々の生活のよりどころとして繰り広げられてきた。
 以来、幾多の先輩が英知と努力を結集して地区独自の灌漑法や耕地整理等々、数々の興民の歴史を積み上げ今日に引き継がれてきたのであった。しかし、農地を基盤とする農業経営は時の推移により更に近代化が求められる時代を迎えたのである。
 この流れを深く理解した組合員は、昭和62年2月団体営豊郷西部地区圃場整備事業を着工、以来七年間の歳月と関係者の努力とによって、今日ここに世紀の大事業が完工した。その感慨を込めてわが安食の郷が末永く豊穣の地として栄えん事を念じてこれを記念碑に刻む。

右手の数本の樹の下に安食の郷碑がある

由来碑

豊穣安食の郷碑

樹の下に安食の郷碑と由来碑がある

空と田圃が美しい

阿自岐神社御旅所