周囲約2.5m、高さ約12m、樹齢約150年、雌株
 毎年8月から11月上旬ごろの間、数多くの銀杏(ぎんなん)を実らせますが、その一部は葉面上に付いています。
 銀杏の発育が不完全なものが多く、小さくて、長楕円や、細長く普通の銀杏と著しく形が異なっています。
 葉面上に生じる銀杏の数は、多いもので5~8個ですが、概ね1~2個で葉脈が次第に太くなり、先端の所が主に形作られていきます。
 化石から出土された 「いちょう」 に良く似ていて、銀杏が葉面上に生じるのは、花が枝や葉の一部だという学説を裏付けるものです。
 「いちょう」 は、中国及び日本の特産で、我が国においては神社仏閣の境内に数多く植えられていますが、この 「おはつきいちょう」 のような葉面上に銀杏を生じるものは少なく、貴重なものとされています。 
 昭和4年12月17日、国の天然記念物として指定されました。
 (米原市ほか)

御葉附銀杏説明

鐘楼

了徳寺本堂内陣

推定150年以上の大木

天然記念物了徳寺御葉附銀杏標柱

御葉附銀杏