仏教用語で 「佛心」 とは、仏のこころ、大慈悲(心)のことをいいます。
 中山道馬頭観音の近くにあり、街道を往来する馬の息災を祈願して、江戸時代後期に建立された馬頭観音に対して、この井戸には、旅人の喉を潤すだけでなく、御仏の慈悲のもとで旅の安全を祈願したような意味があると考えられます。
 他に事例が見当たらないこと、中山道の要所にあることから、非常に貴重なものだと思われます。

佛心水説明

覆屋に掛かる佛心水の扁額

覆屋の中の井戸

井戸の石垣に佛心水と刻まれている